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診療科目のご案内

泌尿器科

 泌尿器科では、泌尿器の疾患や異常を対象としています。頻尿、尿路性器の悪性腫瘍、炎症、尿路結石症、排尿障害(前立腺肥大症・神経因性膀胱・尿失禁)、感染症(膀胱炎・尿道炎)、ED等の診療を行なっております。 頻尿・排尿時痛・腰痛・尿が出にくい(排尿障害) などでお困りの方は ご相談ください。

泌尿器科は、当院4Fにございます。予約制となりますので、窓口またはお電話にてご予約の上ご来院いただきますようよろしくお願いいたします。

主な取り扱う疾患

頻尿、膀胱炎、前立腺肥大症、前立腺癌、血尿、尿失禁、過活動膀胱、ED(勃起障害)など

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泌尿器科コラム

 

頻尿の原因について

過活動膀胱

 頻尿の原因として最近話題なのは、過活動膀胱といわれるものです。 高齢男性の場合は、前立腺肥大症に伴うものが最も多いようです。一方、女性の場合は、骨盤底筋が年齢と共に弱くなることが原因であったりしますが、多くは原因が特定できません。症状としては、昼間の頻尿( 8回以上)、夜間頻尿( 1回以上) の他に、急にトイレに行きたくなり、我慢できない感じ( 尿意切迫感) や間に合わなくて漏らしそうになる( 切迫性尿失禁)などです。

膀胱知覚過敏( 過知覚膀胱)

 膀胱の知覚過敏という状態は以前より指摘されていましたが、最近東京大学の本間教授らにより、過知覚膀胱という概念が提案されました。症状としては過活動膀胱と同じく昼間や夜間の頻尿を認めますが、急に行きたくなる感じや間に合わなくて漏らすようなことはあまりありません。どちらかというと、いつもトイレに行きたい感じがある、いつも下腹部に違和感を感じる、といった症状が続きます。膀胱知覚過敏がさらに悪化した状態が間質性膀胱炎という、原因がよくわからない慢性膀胱炎といわれています。

残尿( 排尿した後に膀胱に尿が残る) が多い場合

 残尿が多い場合も頻尿の原因となります。症状は昼間や夜間の頻尿の他に、切迫感や切迫性尿失禁など過活動膀胱とよく似ています。通常、本人に残尿感( 残った感じ)はあまりありません。この状態を過活動膀胱と診断して抗コリン薬を飲み続けますと、よくならないばかりか残尿量が増え、腎臓に悪影響を与えるようになります。

多飲多尿( 水分の取り過ぎ)

 水分を過剰に取るために尿が近くなる方がいます。血液がサラサラになるために、というようなことで水分摂取が推奨される傾向にありますが、必要以上に摂取しても排泄されるだけで、場合によっては心臓や腎臓に負担をかけることがあります。排尿日誌( 何時にトイレに行き、何ml出たか1日を通して記録) を書くとよく分かります。

 

前立腺肥大症の症状と治療

 「前立腺肥大症」は、主に50歳以上の男性に多い病気です。前立腺は、男性の膀胱を出たところの尿道を取り囲むように存在します。前立腺肥大症はこれが大きくなり、尿道が圧迫されるために排尿障害を起こす病気です。主な症状としては、次のものが挙げられます。

1.排尿困難

 大きくなった前立腺が尿道を圧迫し、尿の勢いが弱くなったり、排尿の途中で尿が途切れたり、排尿に時間がかかるなどの症状です。ときにお腹に力を入れないと尿が出せなかったり、膀胱に尿がたまっているのに全く出せない状態(尿閉)になったりします。

2.頻尿 (トイレが近い)、夜間頻尿

 トイレに行ってもまたすぐ行きたくなる、あるいは排尿のため何度も夜に目が覚めるといった症状です。尿が出にくい状態が続き、膀胱が過敏に働くようになってしまう場合と、残尿(排尿してもまだ膀胱の中に尿が残っている)の量が多いためすぐに行きたくなる場合があります。

3.残尿感

 排尿してもまだ残っている感じがあり、すっきりしない状態です。残尿は徐々に増えていくことが多く、本人はあまり自覚しないこともしばしばです。

4.尿意切迫感、切迫性尿失禁

我慢しがたい尿意をもよおすことです。ときにトイレに間に合わなくて少し漏れてしまうことがあります。

これらの症状のうちいずれかを認めるようなら、前立腺肥大症の疑いがあります。直腸内指診、残尿量測定、超音波による前立腺の大きさの測定、尿流測定などを行い、その程度や症状に応じて治療を行います。

治療

治療は、α1ブロッカー (前立腺や尿道の筋肉の過剰な収縮を和らげ、尿を出しやすくします)、植物製剤・漢方薬 (前立腺肥大症の諸症状を緩和します)、抗男性ホルモン薬(男性ホルモンの働きを抑え前立腺を小さくします)の内服治療や手術療法、その他があります。

また、前立腺肥大症と同年代の方に多いのが前立腺癌です。早期発見のためPSA検査(血液検査です)をしましょう。 前立腺肥大症は、各個人によって程度や状態が違います。思い当たる方は一度専門医に相談しましょう。

 

トイレが近い・・・過活動膀胱

 トイレに行く回数が多い (1日7回以上)、夜トイレに起きる (1回以上)、突然我慢しがたい尿意を催す、たまにトイレに間に合わないで少し漏らす、といった症状はありませんか? これらの症状を認める病気を「過活動膀胱」と言います。この病気は年齢と共に増加し、女性にも男性にも見られます。これらの症状のうち、いずれか一つでも認めるようなら、過活動膀胱の疑いがあります。過活動膀胱の原因は以下が考えられます。

過活動膀胱の原因

骨盤底筋のトラブル・・・出産や加齢によって、膀胱、子宮、腟などを支えている骨盤底筋群と呼ばれる筋肉が弱くなった場合。

神経系のトラブル・・・脳梗塞などの後遺症で、膀胱へ行く神経が障害を受けた場合。

前立腺肥大症 (男性のみ)・・・尿の排出が悪い状態が続き、膀胱の神経に障害をきたした場合。

原因不明・・・過活動膀胱の多くは原因が特定できません。

過活動膀胱の治療

薬物治療・・・抗コリン剤。膀胱の過敏な収縮を抑えます。

膀胱訓練・・・トイレに行きたくなっても少し我慢する訓練です。

骨盤底筋体操・・・尿道を締める力を鍛えるための体操です。

ここで一つ注意しなければいけないことは、前立腺肥大症を認める方は、まず前立腺肥大症の治療をしてから必要に応じて過活動膀胱の治療をした方が良いということです。そうでないと尿の勢いがさらに弱くなったり、残尿(排尿した後に膀胱に尿が残る)量が増えてしまう可能性があります。

この他、トイレが近くなる病気として、膀胱炎、前立腺炎などの感染症、膀胱がん、膀胱結石、心因性などがあります。これらの病気と過活動膀胱を見分ける必要があります。心当たりのある方は、一度専門医に相談してみましょう。

 

女性の膀胱炎と腎盂腎炎

尿路感染症は女性に多い

女性は男性に比べ、膀胱の位置が下にあります。そのため尿道が男性より短く、3~4cmしかありません。そのかわり尿道が太く、入り口が肛門に近い位置にあります。このように、女性は外からの細菌が侵入しやすい構造になっています。

原因菌の多くは大腸菌

普通は多少の細菌が侵入しても、繁殖する前に尿と一緒に排出されてしまいます。しかし、体調が悪かったり、冷えたり、尿を我慢しすぎたりした時に菌が増殖し、膀胱炎になるわけです。大腸菌は誰もが持っている菌で、腸内にいると病原性はありませんが、体の他の部分に入ると化膿性の炎症を起こします。

急性膀胱炎とは

排尿時や終わり頃に下腹部や尿道に痛みや違和感を感じます。また、排尿後もまだ尿が残っている感じがしたり (残尿感)、トイレが近くなったり (頻尿)、尿が濁ったりします。ひどい時は血が混じったり (血尿) します。このような症状があった時は、早めに泌尿器科を受診しましょう。

検査としては、まず尿検査を行い、尿の中に白血球や赤血球が正常より多く出ていないか検査します。この時点で膀胱炎と診断出来れば抗生物質を投与します。同時に尿の培養の検査を行い、どんな菌が原因か調べます。培養の検査結果が出るまでには5~7日間を要します。

最近では大腸菌でも、膀胱炎によく使われる抗生物質に抵抗力を持つもの(耐性菌)が出現することがあり、最初に投与された抗生物質で症状が良くなっても、再度診療を受けて原因菌を確認し、尿が完全に良くなるまで診療を受けた方が良いと思います。膀胱炎は水分を沢山取り、どんどん排尿することで良くなることもありますが、完全に良くなっていないと結果的に繰り返すことになってしまうので、泌尿器科を受診してみると良いでしょう。

急性腎盂腎炎とは

膀胱炎を放置しておいたり、細菌の感染が強かったりすると、細菌が腎盂という部分にまで侵入し、腎臓全体に炎症を起こすようになります。前述の膀胱炎のような症状と共に、寒気がしたり、発熱することがあります。また腰背部が痛くなり (左右どちらかのことが多いが両側のこともある)、特に背中の部分を軽く叩くと響くように痛かったりします。発熱は、朝方おさまり、午後から夜にかけて上がる傾向があります。抗生物質も経口薬では不十分なことも多く、点滴が必要になります。さらに、尿検査の他に血液検査が必要になることがあります。血液検査で白血球数やCRPなどの炎症反応の程度を見て、炎症が強い時は入院治療が必要になります。

終わりに

細菌が原因ではない膀胱炎(間質性膀胱炎)や放射線や結核菌などによる慢性膀胱炎もありますので、思い当たる方は泌尿器科を受診してみましょう。